kikiです。
築35年の戸建てを購入して理想のお家を作っています。
前回の記事で、ちらっと書いていましたが…

漆喰に色を付けて塗ったら、失敗して汚い壁になっちゃいました!!
えーっ?大丈夫?汚い壁になったなんてショックじゃん…
うんまぁね…あまりにも汚かったので、塗って一週間経ってないけど塗り直しを決意しております…
ということで今回はDIYで漆喰に色を付けて塗ったら失敗して汚い色の壁になってしまった私の体験談をお伝えします。
- 色漆喰を塗るのに失敗するとどうなるのか
- 漆喰に色を付けて塗るときにやってはいけない事
汚くなった壁を画像付きで解説します
それでは早速、現在の失敗したて、ホヤホヤの汚くなってしまった壁をご紹介します。
どーん!

お分かりいただけただろうか…
さらにアップで…

なんか、壁に幽霊がいるんだけどぉ…
この幽霊は前回載せた写真にもちらっと写ってます。幽霊ではなく、シミです。というか色むら。
ムラはムラでも良くない方のムラ…とっても汚い。そしてここだけではなく…下地を変えて塗ったところがこれまた汚いです。

なんだこれは…!?
予想ではもっと優しいブルーグレーになるはずだったのに激しめのブルーグリーンっぽい色になりました。続いている空間(リビング)に使った色と喧嘩して、全体のバランスが崩れてしまいました。

テンションだだ下がりです…
そもそも漆喰とは?
こんなふうに汚くなってしまったのは、私が漆喰についてよく調べずに使ってしまったのが原因の一つです。ということで、改めて漆喰とはどんなものなのか?調べてみることにしました。
漆喰とは、水酸化カルシウム(消石灰)を主成分とする建築材料。住宅様式や気候風土に合わせて世界各地で組成がことな異なっており独自の発展が見られる建築材料である。
Wikipediaより
す、水酸化…カルシウム…水酸化…かカルシウム…消石灰???
学とか苦手なのですでにこのワードだけで気持ちが尻込みしました。消石灰ってなんなのか?こちらも調べてみました。
石灰石を1000度以上の光熱で熱したあと冷ましてつくられたもの。更に深ぼりすると、石灰石とは、大昔の生物の殻が蓄積されてできた石のことでした。
もっとわかりやすく言うと、海の中にある貝殻とかが年月をかけて石になったものってことかな。
海でつくられるところなんかは、ちょっと珪藻土ともにていますね。
ちなみに、西洋の漆喰と日本の漆喰は違いがあって、日本の漆喰は、“shikkui”として知られているそうです。
漆喰のメリット
- 強アルカリ性でカビの抑制効果あり
- 空気中の二酸化炭素と反応して年々強度が上がる性質がある
- 消臭効果あり
- 調湿作用あり?
- 防火性に優れている
- ホルムアルデヒドなどの化学物質を吸着する
漆喰の主成分である消石灰は強アルカリ性で、それ自体にカビの抑制作用があります。そして、二酸化炭素を吸着して炭酸カルシウムに変化して、年々固くなって強度が増していきます。乾いたあとの表面はツルリとして見えますが実際は細かい穴が空いていて、消臭効果や調湿作用が期待できると言われています。
消臭効果ついては効果ありだと思います。実際塗った私が実感しています。家中に珪藻土やら漆喰やら塗ってるのですが、本当に玄関のドアを開けた時に生活臭が無いです。その点に何しては本気で素晴らしいと思います。
ペットのいるお家なんかには最高だと思います。うちもこれからそうなるので、やっぱり良かったと思っています。
調湿作用については、色々な意見があって、ネットで調べてもある、という人と、あまり期待できない、と言っている人とで分かれていますね。それについては漆喰のデメリットのほうで説明します。
そして、昔から家の壁に使われてきた漆喰は、防火性にも優れています。住宅の壁に使うのだから、防火性があるのは安心ですよね。
さらに、なんとホルムアルデヒドなどの化学物質を吸着してくれる作用まであります。しかし、換気をきちんとしないと排出はしてくれないのでそこは注意が必要です。
やはり、塗り壁は換気をきちんとして、壁に溜まった湿気やいらないものを逃してあげることが大切なんですね。
漆喰のデメリット
- 二酸化炭素と反応して固くなることによって、カビの抑制効果が弱くなる
- 実は調湿作用はほとんどない?
- 施工が難しい
- きれいに保つにはメンテナンスが必須
漆喰の主成分である消石灰は、二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムに変化することによって、少しずつ強アルカリ性ではなくなっていきます。そのため、カビの抑制作用も時と共に弱まっていきます。
また、調湿作用があるイメージがありますが、現代の家と昔の家ではそもそも壁の材質が違います。昔の家は土壁だったので、そのうえに塗った漆喰には調湿作用がありました。しかし、今の家は石膏ボードなので調湿作用は昔ほど期待できないそうです。
ただ、私個人の意見としては、実際に塗って、住んでみて、壁紙を貼った家に比べてかなり調湿作用があると思っています。この効果については、選ぶ建材によっても変わってきますので、しっかり規格をクリアしたものを選ぶのがよいと思います。
メンテナンスについては、漆喰は施工が難しくメンテナンスが必要なので、長い目で見るとやはりクロスのほうが現代の家には合っているという記事もありました。その記事を書いた方は、汚れやすく、縮みやすく、メンテナンス必須で、見た目以外にほとんどメリットなしとまで言い切っていました。
こう言ってしまうと漆喰がだめな気がしてくるのですが、それでも私は漆喰や珪藻土などの塗り壁が大好きです。いろんなデメリットよりも、とにかく気分が上がる絶妙な質感の塗り壁が好きなのです。きちんと定期的に換気をして、きれいに長持ちするように頑張りたいと思います。
漆喰の上からペンキで塗装できるのか?
今回、『失敗したんだから上からペンキ塗っちゃえばいーじゃーん!』と思ってすぐ調べたのですが、これはやはりNG行為でした。
やらなくてよかった…
わたしの説明よりしっかりとプロが説明してくれているページがあるのでそちらを貼らせて頂きます。漆喰に塗装したあとのボロボロになった壁の写真とかも載っていてリアルな怖さが伝わります。
やはり、漆喰の上から塗るなら、シーラーを塗ったうえで、漆喰か珪藻土などを施工するのがいいですね。
DIYで漆喰を塗るときにやらないほうがいい!わたしの反省点伝えます
専用のカラー剤があるならそれ以外のもので色を付けない
今回けいそうリフォーム専用のカラー剤を、漆喰くるむという練らずに塗れる漆喰に混ぜて施工したのですが、それがいけなかったのだと思います。
漆喰くるむには専用カラー剤があるので、そちらを使用していればここまでひどい仕上がりにはならなかったんじゃないかな?と思います。
今回はもともと珪藻土で塗りたかったのですが、材料を無駄にしないために、この部屋の壁を珪藻土ではなく漆喰にすることに。
どうしても色を付けたかったので、左官屋さんのてっちゃんさんにも相談した上で、漆喰に色を付けて塗りました。これが失敗のもとになりました。
乾くのは珪藻土よりも早く、色を付けると補修したあとが分かりやすい
乾くのは珪藻土よりも早く、一度塗り終わったところが乾いたあとに補修すると、補修したところがシミのようになって汚くなりました。
珪藻土は塗った次の日でも補修してきれいにできるので、この違いにも驚きました。おなじ塗壁といえど全く違う素材なので当たり前なのでしょうけど、本当に勉強不足でした…
また、ベニヤの上に塗るために下地材を変えた箇所は色がグレーっぽくくすんでとても汚い発色になりました。こちらもシミのようになっています。

濡れているときと乾いたときの色の変化がかなりあることを知っておく
漆喰はもともと、珪藻土と違って色むらが出やすい素材なんだそうです。
珪藻土の場合は、濡れているときと乾いているときの色の差は、乾いたあとの方がツートーンくらい明るくなるかんじですが、色そのものが全く違う色に変わるようなことはありませんでした。
でも、漆喰の場合は、濡れてるときと乾いたあとの色は、トーンだけではなく色そのものが変わってしまいました。
はじめは落ち着いたブルーグレーだったのに…

塗って少し時間がたったらなぜか明るいブルーグリーンに。

イタリアの食堂みたい(個人的なイメージ)でこれはこれで可愛いんだけど…この色の変わりようには驚きました。色の出方が濡れているときと全く変わるので、かわいたときの色を試しておいたほうがいいと思います。
やっぱり専用のカラー剤を使わないと駄目なんだなぁ…と反省しました。
とはいえ、自分で漆喰に色を付けてオリジナルカラーの漆喰壁をDIYで塗っている方もいらっしゃるので、漆喰に色を付けたら絶対汚くなる!と言うわけではありません。
色むらのある質感の色付き漆喰、本当に可愛いです。独特の色むらがあるだけで、オシャレ度が一気にアガります!珪藻土の壁とは違った魅力があるので、塗り壁が好きな人には是非チャレンジしてもらいたいです。でも、私は次色付きの漆喰を塗るなら、すでに練ってあって壁に塗るだけの色付き漆喰を買って塗りたいと思います。
今回は私の勉強不足のせいで、イメージと全く違う仕上がりになってしまいました。
壁の色って本当に大事です。それだけで家全体のバランスを良くも悪くもするので、慎重に選ばないといけない。だけどやってみないと分からない…!!壁の色、とっても難しいです。

この部屋は、はじめはリビングの天井より濃いプルーグレーの壁が、扉を開けたときちらっと見えたら可愛いかな?と思ってやってみたのですが…リビングの続きとして考えると、いろんなトーンのブルーがひしめき合ってて全然まとまらない部屋になっちゃってます…
なので、このあとリビングの天井と同じ色で塗り直したいと思います。うすいピンクとかもイイなぁと思ったのですが、それは夫に却下されました(笑)今度はきっちりシュミレーションして失敗しないようにします。
塗り直す前に、壁の色をシュミレーションできるアプリで色んな色を試してみた記事はこちら。壁の色に迷われている方にとってもおすすめのアプリの使い方を紹介しています。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
まだまだDIYも続きます!