kikiです。
築30年の中古戸建てを購入して、理想のお家を作っています。
先週から本格的に自宅の改装をはじめました。
二階リビングなので、二階部分の改装は一部を除いてリフォーム業者さんにお願いする予定で、そちらに関しては現在打ち合わせ中なので、1階部分をDIYで改装して行きます!
1階の壁は廊下や水回り以外は全て珪藻土や聚楽壁を左官で塗ることになりました。※この後、気が変わって自宅のほぼすべての壁を珪藻土で塗ってしまいました。
私はDIYに関しては全くの知識ゼロ。
今回の改装に関して、幸運にも母のお友達の左官屋さん、てっちゃんさんが一緒に作業してくださることに!
その上、珪藻土や必要な道具まで揃えてくださり、私はDIY体験したって感じになりました。てっちゃんさん、本当にありがとうございます!
まずは、客間にする予定の和室から取り掛かりました。※現在は、主寝室として使っています。
四国化成さんの建材を使用して、古い聚楽壁を剥がして新しい聚楽壁を塗り直し、柱に墨を塗装して、モダンな印象の和室に作り替えました。
- 古い聚楽壁や砂壁の剥がし方
- 聚楽壁の塗り方
- 和室の柱の塗装をするときのポイント
- 和室DIYで必要なもの
Beforeの状態
畳、障子、ふすまを外したあとの写真です。

よくありがちなスタイルのこの和室を、和モダンな古民家風に変える計画です!
壁はネイビーブルーにして、柱は墨を使って黒く塗ります。
壁を剥がす前にする準備
- 畳を外しておく
- コンセントカバーを外す
- 床が汚れないようにシートを引く
まず、畳、障子、ふすまは汚れないように別室に運びます。
そして、コンセントカバーを外しておきます。

私たちは、どうせ上に畳が来るからいいや、と言ってシートを引かなかったのですが、絶対シートは敷くべきでした。
左官で塗り壁をすると、絶対に床に塗り壁の材料が落ちてしまうので、あとで取るのが大変でした。取らないでいると、畳が凸凹になってスッキリ収まらなかったです…ズボラ。
砂壁を剥がす
早速砂壁を剥がしていきます!使ったものはこちら。
- ハクリパックA(砂壁を剥がすためのもの)
- 水
- バケツ
- コテ
- コテ受け台
- 刷毛
- 撹拌機
ハクリパックA
バケツ(大きめの方が絶対使いやすいです)
コテ
コテ受け台
刷毛
撹拌機(聚楽壁を塗るときも使います。左官をやるなら必須アイテムです)

この粉末を水に入れると、すぐにノリのようにドロドロになります。
これをコテを使って壁全体に塗っていきます。
塗ってから少し時間を置くと、壁が柔らかくなってコテで剥がせるようになります。
時間を置きすぎると剝がしづらくなるので注意!あとはひたすら塗って、剥がしての繰り返しです。
見た目はあまり変わりませんが、剥がし終わりました!

最後に残ったカスを刷毛できれいに取り除いて、終了です。
なんだかスッキリしたーー‼‼‼
墨で柱を塗る前に養生する
壁を剥がし終わったら、柱を塗るために養生をしていきます。この養生の作業をしっかりすると、仕上がりに差が出ますよ!
面倒くさいけど、養生が一番大切と言っても過言ではないよね!
気合を入れてやっていこう!
- マスキングテープ
- マスカー
- はさみ
マスキングテープ
マスカー
でも、今回は下地材と珪藻土を塗るので、多少壁側に墨がはみ出しても大丈夫です。
なので、はみ出したらまずい窓のレールや、天井などに養生していきます。

地味な作業だけどとっても大切な養生。
しっかりやっていきます!
窓枠やレールは問題ないのですが、気を付けないといけないのは天井です。

日本の和室ではよく見る、この木目の天井がなかなかデリケート。
木だと思っていたのが、実は木のふりをした紙?シート?なんだそうです。
あんまり粘着力の強いものを張り付けたままにしておくと、剥がすときに木目シートまではがれてしまうので要注意です。恐ろしい子…
優しく、優しく密着させていきます。

マスキングテープで養生し終わったら、今度はマスカーを貼って、終了です。
柱を墨の塗料で黒く塗る
養生が終わったら、柱を黒く塗っていきます。使うものはこちらです。
- 木の国渋墨
- 刷毛
- バケツ
木の国渋墨
刷毛
バケツ(手で持てるくらいのものが良いです)
はじめはワトコオイルなどのオイルステインで柱を暗い色に塗ろうと考えていたのですが、思ったような黒がない…そこで検索しまくって見つけたのが木の国渋墨でした。

塗ったときのイメージはこちら。

カッコいいーーー‼‼‼
この透け感がありつつマットな質感…
木目が隠れない感じが気に入って即使用決定しました!
ただ、この渋墨だけ塗ると手で触ったときに色移りするので、渋墨を塗った後で柿渋を塗ってコートします。 どちらも天然の塗料なので、小さな子供やペットがいるお家でも安心です。

発色は薄く、一度塗っただけではムラになるので何度も塗っていきます。力を入れすぎるとムラになりやすいので、力を抜いて、スーッと刷毛を滑らせるように塗るのがポイントです。

絶妙な質感!やっぱりカッコいいです!
しかもこの渋墨、嫌なにおいがしない!墨汁のような、むしろ落ち着くにおい…
どんどん塗っていきます!しかし、塗りも終盤に差し掛かったところで問題が…墨が、足りない…
そこで、壁に接している部分だけ先に仕上げて、壁を塗った後で塗っても問題ない箇所だけ残しておくことにしました。
墨の塗料の上から柿渋を塗ってコーティングする
墨を塗って、一日乾燥させてから柿渋を塗っていきます。使ったのはこちらです。
- 柿渋
- 刷毛
- バケツ
柿渋
墨を塗っただけでは、色移りがすごいです。触っただけで手が黒くなってしまいます。
なので、この作業はマストです。
今回使用したのはこちらの柿渋です※ホームセンターでも購入できます。

柿渋は特にムラになることもなく、スイスイ塗り終わりました。
すべて塗り終わったら、すぐに養生を剥がしていきます。ゆっくり、ゆっくり…
ところどころシートが剥がれてしまいましたが、まぁ脚立に登ってじーっと見ないとわからないので良しとします(笑)

その後、一日乾燥させます。
乾燥させると、触っても本当に色移りしなくなりました!
しかも渋柿は、防虫、防腐剤としての効果もあり、ホルムアルデヒドを吸収する効果があるそうです。
壁を塗るために柱を養生する
壁を塗る前に、今度は柱が汚れないように養生していきます。
だいたい壁から2、3ミリほど開けるといいそうです(私は今回少し間を詰めすぎてしまいました)

使うものは、柱を塗る前に養生するときに使ったのと同じ、マスキングテープです。今回はマスカーは使いません。
壁に下地材を塗る
聚楽壁はそのままでは壁につかないので、下地材を塗っていきます。
- スーパーカーボンプラスター(下地剤)
- 水
- バケツ
- コテ
- コテ受け台
- 撹拌機
スーパーカーボンプラスター
水を入れたバケツに下地材を入れて混ぜていきます。

完全に混ざったら、いよいよ壁に塗っていきます!ドキドキ…

これは…難しすぎる…砂壁を剥がす剥離剤を塗ったときよりも断然塗りづらいです。結構硬くて、ザラザラしているので、塗るのに力が要ります。
苦戦する私の横でスイスイちょちょい~と塗っていくてっちゃんさん(当たり前)
時間はかかりましたが、何とか壁5,6枚分は塗り終わりました!
残りの壁はてっちゃんさんが秒速で塗ってくださいました‼‼‼
下地材が塗り終わった状態がこちらです。

あれ?これだけでもなんだかカッコいいです。インダストリアルが似合う壁って感じです。この下地が乾いたら、お待ちかね、ネイビーの聚楽壁を塗っていきます!
壁に珪藻土を塗る
そして下地が乾燥したら、ついに楽しみにしていたカラー聚楽壁を塗る作業です!
- ジュラックスA(聚楽壁)
- カラー材
- 水
- コテ
- コテ受け台
- 撹拌機
ジュラックスA
SKセレクトカラー
セットで販売しているものもあります。
珪藻土はもともと、白とかクリーム色なんだそうです。
今回は、四国化成さんの【ジュラックスA】という素材を取り寄せていただき、使用しました。
この素材に、カラー材を混ぜて色を出していくのですが、なんとそのカラーバリエーションは通常色で76色、パール色で80色、計156色あるというから驚き!
従来の砂壁ではありえないカラーバリエーションです。
カラーサンプル大好きな私は大興奮!
どれもこれもかわいいーーー‼‼‼
あれもこれも塗りたくなりますが、はじめから和室はネイビーにすると決めていたので309のネイビーに即決定しました!

ジュラックスと水とカラー材を混ぜていきます。

おおおおお‼‼‼すでに高まる気持ち‼‼‼‼早速壁に塗っていきます。

す、すてき!!
カラーサンプルで見たとき、本当はもう少し暗めでくすんだカラーがいいなあ、と思っていたので、想像よりも理想に近いカラーで感激しました。

どんどん塗っていきます!

絶妙なネイビーが、柱のマットなブラックと相まってかなりいい感じです。
一度塗りが終わったら、少し乾燥させてから二度塗りします。塗り終わったら、乾く前に養生を剥がして、乾燥させて、完成です。
BeforeAfter
Before

After



カッコいいーーー‼‼大満足です!
壁と柱を塗ったら、ガラッと雰囲気が変わったね!本当に和モダンになったよ~!
よく見る普通の和室の壁と柱の色を変えるだけで、ここまで変わりました!
このあとは、障子の張り替え、電気の交換をしていきます。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。